2012年5月28日月曜日

レゴでの学習プログラム開発@ネクスファ


はじめまして!いけのんこと池野真史です!(自己紹介は次回お楽しみに)

ハバタクインターンは、日本でも活動しています!!!ということで、活動紹介です。

突然ですが、皆さんは、レゴで遊んだことはありますか?
私が初めてレゴを触ったのは、幼稚園の時。大人になった今でも、おもちゃ屋にある、まるで映画のセットかと思うほど立派な作品に思わず心を鷲掴みにされることもしばしば。


○アソビ×マナビ


ハバタクでは、子どもから大人まで魅了しているレゴを活用し、小学生からビジネスパーソンまで対象に様々なプロジェクトを行なっています。


今回紹介するのは、学童保育でのレゴを使った学習プログラムの開発です。
現在、ハバタク取締役でレゴシリアスプレイ公認ファシリテーターの長井さんとインターンの池野、同じくインターンの浜崎くんを加えた三名でプロジェクトを進めています。


舞台は、千葉県柏市、柏駅から徒歩10分ほどに位置するネクスファという学童保育&学習塾。
ネクスファは、サステナビリティをキーワードに、社会課題解決を担う近未来の学び舎として、東京大学高齢社会総合研究機構、柏市、UR都市機構とのパートナーシップのもと開校しました。


そこで、ハバタクのレゴシリアスプレイの知見を使いつつ、サステナビリティに関わる探求型の学習プログラムを開発しています。
そもそも、私が、このプロジェクトに手を挙げたのは、自分自身がハバタクでレゴシリアスプレイを体験し、レゴで物事を考え、学びを深めることの楽しさを経験したことがきっかけになっています。 

今回のプログラムでは、レゴを使うことで子どもたちが楽しみながら
・アイデアの可視化(=問題解決能力の育成)
・ビジョンの共創(=他者との対話能力の育成)
・実際のアクションへの接続(=社会へのコミットメントの向上)
3つのマナビを経験できるプログラムを開発・提供しています。

プログラムのコンセプトは、”Think Your Town, Think Yourself.”

身近な街の未来をレゴで表現してもらうことで、未来を担う子どもたちがサステナブルな社会やそこでの自分の理想像を主体的にイメージできるように、ライフストーリーに沿ったテーマを設定しています。



○私のマナビ


池野、PCでレクチャー中
授業の最初の20分は、子どもたちの想像力を刺激するために事例を用いたインストラクションを行うのですが、毎回子どもたちが身を乗り出してまで聞き入ってくれます。それが嬉しくて、こちらも自然と笑顔になります。

インストラクションでの大きな発見は、そのままだと子どもにとって難しい話題でも、噛み砕いて話せば興味を持ってくれる、ということです。 
もちろん、噛み砕いて話すのは簡単なことではありません。このインストラクションを作っていて一番大変だったことは、期限のある中で、いかに子どもたちに伝わりやすいモノを作るか、という部分でした。

また、事例についての歴史やストーリー、理論や背景知識を基礎部分から理解しなくてはいけません。子どもたちのマナビを作るためには、それ以上に自分が学ばなければいけないと感じ、時間があればトイレでも勉強するようになりました。
  

○コンストラクショニズム


す、すごい!!!
 第一回から未来の家、未来の乗り物、未来のお店と三回続けてきましたが、子供たちの作る作品は、本当に個性的で独創性に溢れています。

プログラムを行う中で子供たちを観察していると、興味深い点に気づきました。

第一回のインストラクションでは、未来の家の兆しということで環境に配慮したエコロジーな家を取り上げて説明したのですが、第二回の未来の乗り物、第三回の未来のお店の回でも"環境に配慮するためにはどうしたらいいか"という要素を自分で考えて作品を作り上げている子がいました。

環境に配慮するためにはどうしたらいいか、という自己設定した課題に対して、試行錯誤しながら作品としてカタチにしていく、というプロセスの中で、子どもたちが問題意識を深化させていたのです。
コンストラクショニズムという教育理論によれば、人はモノを使って考えたり、手を動かして考えたりするときに、知識を発見し獲得していくそうです。
レゴ教材の開発に深く関わったMIT名誉教授のシーモア・パパート教授の唱えた理論で、私もこのプログラム開発に関わる前に勉強はしていましたが、改めて、その重要性に気づかされました。



○ムスビ


マナビにおいて大事なことのひとつは、”WHY”の部分だと私は思います。
自分の頭では何も考えず、なんとなく学ぶ、なんとなく行う、という受動的な姿勢でいる限り、学びが深まることはありません。

知識の先にある、創造的な思考をするためには、主体的なマナビが不可欠です。そのためには、未知なるものに対してなぜだろうと疑問を持つことで感じる、もっと知りたいという探究心が必要です。探究心をもつことで、思考は加速し知性が磨かれていくのです。

これからのマナビにおいて、受動的な「知識」だけではなく、主体的かつ創造的思考から得られる「知性」を身につけること、およびそのような「知性」を身につけることができる環境を整えることが重要なのではないか、とこのプログラムを通じ強く感じています。

残り三回という折り返し地点にきたので、反省と修正を行い、更に子どもたちの学びを深められるように精進したいと思います。


The true sign of intelligence is not knowledge but imagination. 
~Albert Einstein~


次回もお楽しみに!!!


※子供たちの作った作品など、内容の詳細は、ネクスファのブログにも掲載されているので是非ご覧ください。


以上、いけのんでした!
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