ミンガラーバー!(ミャンマー語でこんにちは!発音・現地文字はこちら)
いけのんです。
近所に都内とは思えないほど閑静で緑豊かな都立公園があるのですが、そこで、缶コンポタを飲みながらの読書に最近ハマっています。次回のビブリオアリーナ100でのプレゼン用の本も決まりました。読書の秋です。
さて、すっかり熱燗とおでんが似合う肌寒い季節ですが、今日は、
【アジェンダ】
・そうだ、ミャンマーへ行こう
・二つのインフラ―デンキと???
・ミャンマー料理は日本人好みの味
・学生発、共創ワークショップ
○そうだ、ミャンマーへ行こう
9月6日から15日まで、佐賀県のNPO法人地球市民の会(TPA) の主催で佐賀大学の教授・学生さんのフィールドワークとして行われたスタディーツアーに、ハバタクベトナムの小原さんの紹介で、私たちハバタク学生メンバー も参加させていただきました。この場を借りて、貴重な機会を紹介いただいた小原さん、快く受け入れてくださったTPAと佐賀大学の方々には心より御礼申し上げます。そもそも、ミャンマーってどんな国でしょうか。
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外務省ホームページによると、2012年8月現在、国土は日本の約1.8倍、人口は6242万人(IMF推定値)、公用語はミャンマー語で、人口の約7割がビルマ族(その他少数民族多数)、国民の9割が仏教を信仰しているとのことです。
2007年の日本人ジャーナリストの死亡事件もあり、ミャンマーにあまりポジティブなイメージはありませんでしたが、大学で法律・政治の勉強をしていたこと、通信社でアルバイトをしていたこともあって、2011年のミャンマー民主化の報道をきっかけにミャンマーの政治経済に強く興味を持つようになりました。
中でも注目したのは、ミャンマーの農業。私は新潟出身で、もともと日本の農業について問題意識を持っていたので、ミャンマーの農産業に非常に関心がありました。
そんな中、今回のツアーが農業フィールドワークだということを聞いて、通帳を確認する前に話に飛びつきました(笑)
普段なかなか交流できない農学系の学生とも交流できるということでもワクワクしていました。
○二つのインフラ―デンキと???
ミャンマーへは、成田空港発タイ経由の便で向かいました。ツアー後に全日空が12年ぶりにミャンマー直行便を復活させたと聞きましたが、ビジネスクラスなんて学生らしくない、というか、そんな財力ない!!キリリッさて、ツアー初日、ヤンゴン国際空港近くのホテルに到着し食堂へ向かうと、いきなりの停電!!!ホテルの内部電源ですぐに明かりはつきましたが、どうやら停電は日常茶飯事とのこと。
電力の安定的な供給に欠かせない発電所。通信社のアルバイトで日本の商社やエネルギー系の動向について追っていたので、「日本の商社が、IPP(Independent Power Producer)事業でアジアや中東・アフリカ地域などで電力事業を展開している」という事実は知っていました。
そこで、実際はどうなのか自分で確かめようと現地の人に話を伺ったところ、(大半は知らないと言われたが)、ヤンゴン空港のロビーで出会った現地のビジネスマンからは「日本の技術力や資本力があり、総合力が高いから期待している、どんどん投資して欲しい。でもスピードや値段で中国に負けてるから、もっとスピーディーに話を進められるといいんじゃないか」と言われました。ガンバレ日本の商社マン!!
さて、停電から始まったツアーでしたが、もう一つ、旅の最中に気になった、日本人にとって大事なインフラ
そう、トイレ。ベンキ!デンキも大事だがベンキも大事!!
トイレはなめたらいけません(衛生的にも心情的にも)。トイレから、その国の様々な事情が見えてくるんです!!
ヤンゴン空港国際ターミナルのトイレ。恐らくミャンマーの公共施設ではトップクラスに綺麗 |
そこで、まず私が気になったのは、ミャンマーに日本のトイレはあるのか、ということです。
結果から言えば、私の回ったところには、日本では当たり前に見るTOTOやINAXの文字が全くなかったです。比較的綺麗だと思った空港のトイレも"american standard"というアメリカのメーカーのものでした。ウォッシュレットやあったか便座なんてありません(紙すらないところも)。
ただ、帰り際ヤンゴンをタクシーでまわっている時に、こんな広告を見つけました。
ん?COTTO??
TOTOパクられてるじゃんと思いましたが、帰国後調べてみたら、どうやら、TOTOとタイのサイアム・セメント・グループとの合弁会社Siam Sanitary Ware Co.,Ltd.という関連会社のブランドだそうです。
先の電力事業もそうですが、合弁事業で海外への足がかりを行っている日本企業はたくさんあるようで、調べてみると面白いです。おすすめです。
また、もう一つトイレから感じた問題意識は、環境問題。
インレー湖の水上ハウスのトイレでは、湖へ直接垂れ流しのところもありました。引率した佐賀大学の教授の話によると、それによって湖の富栄養化が起こっているそうです。これは、何か解決策を考える必要があると強く感じました。
最近、アフリカの女子中学生が尿を燃料にした発電機を制作したというニュースを見ましたが、何か応用できないでしょうか、現地と共創できそう・・・誰か一緒に考えてみませんか??
(私、ハバタクでは、レゴやスカイプでワークショップ・学習プログラム開発にコミットしていました。プロトタイプ作りに活かせないかな・・・。何か一緒にやりたいと、ビビっと感じた方は是非ご一報をお待ちしております!→ikms.idea.workshopsあっとgmail.com)
○ミャンマー料理は日本人好みの味
前述しましたが、ミャンマーの主要農産物は米、つまり日本と同じ米食文化です。
今回のツアーでは、屋台からレストラン、そして一般家庭での食事といった観光ではなかなか見れないところまで、ミャンマーの食文化をディープに体験することができました。
タンボジセンター(農業研修施設)での夕食 |
客人には油を多く使うのがミャンマー流のおもてなしらしく、想像以上に多くの油が使われていましたが、胃もたれすることもアタることもなく、食べ歩き好きな自分としては、とても満足した食事をいただくことができました。
私のビジット先の家庭での昼食 |
ツアーでは、現地の家庭におじゃまして交流するホームビジットというプログラムがあったのですが、そこでのご飯が美味しすぎたので、レシピを教えてもらいました。
英語が通じなかったので、ミャンマー語の会話帳とジェスチャー、そして絵を使いながら、"ミャーミャーガッ"という料理を教えてもらいました。
言葉が通じなくても、気持ちが伝われば、なんとかなるもんです。
ちなみに、ミャンマーではどこに行っても水ではなく熱いお茶がついてきます。これがまた、油っぽくなった口の中をさわやかにしてくれて良いのです。
お酒に関しても、たくさん飲ませていただきました。
一 日目から飲んだミャンマービール、結論から言えば、ミャンマーのビールの中では、個人的にはこれが一番うまい。東南アジアみたく暑い国のビールは、爽快感 とキレがあるものが多いですが、これは程よくコクもあります。日本にはあまり輸入されていないので、お土産に買いました。お値段なんと一本800チャット、約80円。や、安すぎる。
滞在期間は短かったのですが、ミャンマーの食べ物は、日本人の口に合う、そう断言できます。
逆に考えるなら、日本食もミャンマーの人の口に合うのではないでしょうか?もともと、旅のしおりにミャンマー料理は日本人の口に合うといったことが書いてあったので、ツアー前に考えていたこの仮説をどこかで検証できないかと考えていました。
田んぼinミャンマー |
また、これは旅に行ってご飯を食べてわかったことですが、私の訪れたシャン州で食べたお米は、インディカ米よりむしろジャポニカ米に近い味と食感でした。つまり、新潟のコシヒカリ、ミャンマーで育てたらヒットするのではないかと(仮説)。
ということで、新潟の企業さん・農家さん、いざミャンマーへ!一緒に新潟を広めに行きましょう!!
(かなり本気です。今年、新潟フューチャーセンターネットワークという新潟初のフューチャーセンターを立ち上げました。まずは一緒にIdea出しだけでも!ご連絡をお待ちしております!→ikms.idea.workshopsあっとgmail.com)
○学生発、共創ワークショップ
さて、ここまで、ツアーの中身というよりは、ツアー中に私の感じたこと、考えたことをメインに書いてきました。本やネットで得られる情報や事実ではなく、私個人の経験から感じた想いを伝えたかったので、あえてそういう形にしました。
しかし!!
ポストイットとキャリーケースで即席ワーク、ブレスト中 |
そのワークショップは、ツアー中に用意されたプログラムではなく 、ツアー中に感じた問題意識をアウトプットしようということで、ハバタク学生メンバーと佐賀大学の学生が共同して自発的に行ったものです。
ただ、たぶん長くなるので、11月後半に新しい記事として書きたいと思います。(ぶっくん、しぶしぶ・・・)
お楽しみに!!
最後にナイスショットを一枚...↓↓↓
ハバタクstudents(左から池野・佐藤・渋江)、ミャンマーにて、題:"あの空へはばたけ!" |
執筆者:池野真史(いけのん)
※追記:この記事を執筆中、ミャンマーで大きな地震が起きました。被災された地域の方々に心よりお見舞い申し上げます。
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