2013年6月11日火曜日

外に踏み出すこと、自己紹介に代えて


みなさん、初めまして!
今年の4月からハバタクベトナムでインターンを始めた、旭泰広と申します。

今回初めてのブログ投稿ということで、自己紹介をと思ったのですがせっかくなので簡単な自己紹介に加えて最近考えたことを少し紹介できたらと思っています。自己紹介がおまけみたいになってしまう気がするのですが、気にしないで書き進めます。


1、自己紹介


さあ、まず自己紹介ですね。私は今、大学3年生でホーチミンに留学しています。一応、交換留学という形で来ているので学年は進みます、進むはずです、進まないと困ります
大学は東京外国語大学で、今はホーチミンの人文社会科学大学でベトナム語を学んでいます。



(私の通う大学の様子)

と、ここまで話すと十中八九尋ねられます。「どうしてベトナム語を選んだのですか?」と。外大に入った以上死ぬまでこの呪縛からは解かれないらしいのですが、もうすでに死ぬほど聞かれた気が。ということで、ここでも答えておきます。簡単に言うと経済です。





(ホーチミン中心部の夜景http://sugo-blog.com/?p=1870より)


ベトナムはポストチャイナの地位を得られるのではないか、といわれるほど、経済発展を続けています。したがって、日本の企業の進出も著しいものがあります。つまり、ベトナム語ができれば武器になる!ということですね。もともとセンター試験の成績が満足できるものではなく東南アジアの言語の中で選ばなければならなかったのも事実です。そんなに深く考えずに選んだベトナム語ですが、今では「選んでよかった」とつくづく思っています。後悔はありません!



ところで、出身は大阪です。
実はホーチミン、圧倒的に関西人勢力が関東人勢力を上回っています。なので、こちらでは関西の方とお会いすることが多いのですが、その時これまたよく聞かれることがあります、「どうして大阪大学とか関西の外国語学部ではなく東京にしたのですか?」。これには明確に理由がありました。東京にすら行けないのに、海外に行けるわけがないという持論です。(あくまで持論です!)



次は、インターンを始めた理由ですね。今回は理由ばかりを集めていますね。よくよく考えると自己紹介は理由の塊なのかもしれません。他の人と違うことをするからには理由があり、他の人と違うところを紹介するのが自己紹介なのですね。
はい、で、インターンを始めた理由は大きく二つあります。まずひとつめは、大学に入ってから本気で何かに打ち込む機会がほぼ皆無だと感じたからです。そして、もう一つが将来何をするのか考えるためです。
とまあ、こんな感じで大学に入りホーチミンへと留学に来たわけです。

      (ハバタクメンバーと。 一番左が私です)        




2、最近感じたこと

突然ですが、みなさんは「世にも奇妙な物語」はご存知ですか?「知らない」といわれても番組自身の説明をするときりがないのでそのまま進みます(ごめんなさい)。それぞれの話にオチがあり、深い意味が込められた作品が多いので私はこの番組が好きです。その中で「13番目の客」という話はご存じでしょうか?この話を先日見て、いろいろ考えさせられたので、少し紹介したいと思います。


“あるワンマン社長がいました。すべて自分で仕切ってしまうような社長が。しかも、やり手の社長で会社は儲かっています。
その社長が車を走らせていると、道端に「理容室」がありました。入ってみると、全く客がいないわりに、店員は13人もいました。髪を切り終えお金を払おうとすると、店員は見向きもせず店長にあいさつをしています。「ありがとうございました」「お疲れ様です」。店長はとても神妙な顔をしながら門の外へと進みました。
社長はそんな店員の態度に怒りをあらわにしながら、店を後にしようとします。そして、門を出ようとした瞬間。

足が前に出ません。どう頑張っても、店の敷地の外に出られなくなってしまいました。そうです、ここで働いている13人はもともと客として来店し、出られなくなった人たち。
一人が説明をします。「この店は秩序立っています客が一人来るたびに、一番長くいるものが店長として髪を切り、切り終えると外に出られる。他のものは、客が来るたびに一つずつ地位が上がっていく。」
客は1か月に一人来るか来ないか。出るまでに約1年かかります。最初は反抗していた社長もこの秩序だった世界になじんでいきます。

ある時、先輩の一人が説明します。「誰でも、新しい生活や初めての文化に接すると4つの段階を経験するそうなんです。はじめは好奇心。見るもの聞くものなんでも楽しい。そして、第二段階目、不満が起きる。3段階目、後から来た者への知ったかぶり。4段階目になってようやく、その文化を理解し、自分のものにする。つまり、そこの『住人』になるんですよ。でも、実はそのあとにもうひとつの段階が待っているらしいんです。私はまだ、ここを出ていないのでわからないのですが。」

月日を経て、ようやくその日が来ました。社長が外に出られる日。店長として13番目の客の髪を切り終えた社長は、他の店員に見送られながら門の外に踏み出します。そこに、一本の電話が。部下からでした。一年前のあの日に話していた内容。日にちを聞くと1年前のあの日。時間は進んでいませんでした。しかし、社長は部下と話をすることができませんでした。電話を捨て、もと来た道を戻ります。しかし、もうあの理髪店はありません。ただ門が残るだけです。「もう一度なかへ入れてくれ」社長は叫び続けました。“



この話はここで終わりです。ネットでも名作だと言われているこの作品ですが、本当のオチの意味は作者にしかわかりません。


しかし、私はこの作品のメッセージが「後ろを向くな、前に進め、外に出ろ!」というものだと感じました(留学中に見たので余計にそう感じたのかもしれませんが...)人は常に5段階目にいて、自分が所属していた前の秩序を思い出し、戻りたいと願っているのです。
安定した自分にとって心地の良い秩序が恋しく思います。社会人は大学時代を懐古し、大学生は高校時代を
しかし、この段階に居続けても何も生まれません。
もう一度、1段階目から4段階目を目指さなければなりません。常に新たな世界にいないと成長できないのです。ハバタクの理念にも近いものがあるはずです。


と、偉そうなことを書いてしまいましたが、とにかくどんどん新しい世界に踏み出して行かなければならないと改めて考えさせられた作品でした。

10年前に帰りたいと言ってはいけない、なぜなら今のあなたは10年後から帰ってきたのだから」

ソースは忘れましたが、私の好きな言葉の一つです。常に成長できる新たな世を探し続けたいものです。


旭 泰広
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